楽器と矯正
・楽器を演奏しながら矯正治療を行えるのか、気になる人もいると思います。当院では、最も影響を受けやすいと言われるトランペットを演奏しながら歯列矯正を行った患者さまもいますし、比較的に影響を受けにくいと言われる楽器を演奏していたので、歯列矯正が計画通りに進まず、一時的に演奏を中止してもらったこともあります。
・下記に、管楽器の知識をもつ歯科医である根本敏男先生の本の要約も書きました。参考にしてみてください。
●歯列に影響すると言われている楽器は、金管楽器>金管楽器>弦楽器と言われています。
・金管楽器
トランペット>ホルン>ユーフォニウム>トロンボーン>チューバ
・木管楽器 シングルリード>ダブルリード>エアリード
クラリネット>サックス>オーボエ>ファゴット>ピッコロ>フルート
・弦楽器(楽器を顎で抑えるため)
バイオリン>ビオラ>チェロ>コントラバス
●矯正治療を考えている人は、弦楽器やフルートを選択するのが無難です。
●根本俊男著「ある歯科医の提言 すべての管楽器奏者へ」
・廃版なので読みたい人には、貸し出します。
・インストゥルメント(いわゆる楽器)は音を作る補助装置であって、人体全部を楽器として音を作るものである。
・良い音を作るためには、歯並びをはじめ口機能の改善が必要。
・かつて旧軍楽隊での楽器選びは、まず入隊者を一列に並べ、一人一人の前歯を見て、吹く楽器を決めたそう。
●プロの奏者は音楽の表現力を高めるために、あえて矯正治療をする人もいるそうです。矯正装置をつけていても音を出すことは可能です。ただし、練習が必要です。