notes from the doctor

院長Note

丹根一夫先生を偲ぶ会

先日、私の恩師である丹根一夫先生を偲ぶ会に出席しました。丹根先生は、大阪大学卒業の名誉教授です。私が矯正歯科の世界に入るきっかけを作ってくださった先生です。

 

私と違って、首席で卒業され、留学もされ、世界に羽ばたき、誰もが知る著名な先生ですが、亡くなる直前まで、200人を超える弟子、一人ひとりにマメに連絡を取っておられたようです。このような私にも、節目節目にはメールやメッセージをくださいました。

大学を離れるときには、「長谷川くんは、もっと人に感謝したらええよ。」と助言をいただき、ずっと頭に置いて仕事をしてきました。丹根先生は45歳のときに教授に就任したそうです。「だから、長谷川先生もこれからだよ。矯正専門医としてさらなる高みを目指してください。」と励ましてくださいました。10年前の豪雨災害の際は、私のことをとても心配していたという話を、他の先生から教えていただきました。

 

フェイスブックに書き込んだ日本国内の放射線が高いことへ懸念に対して「いいね」を押していただいたのが最後の交流となってしまいました。昨年は、当院からも多くの患者さんを診ていただいた一ノ瀬先生がクモ膜下出血で急逝され、今年は、丹根先生が大動脈解離で急逝されました。どちらも、わかる人にはわかる死因だと思われます。

 

丹根先生の教えを胸に、感謝の気持ちを忘れぬよう、さらなる高みを目指して生きていきたいと思います。

 

 

 

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